
PECORA E CAPRA−Cello & Percussion Duo
O Terra “大地”
一切の物体を構成する、根源的な四大要素のひとつである「土(大地)」。
『神がすなわち人を創造されたとき、大地の土は水と混ざってひとつの形姿へと組み立てられた。次にこのかたちの内へ、火と空気から成るいのちの息が送りこまれた。灼熱するいのちの息の助けによって、こうして土と水から肉が生じ、エーテルなる空気に助けられ水は血となった・・・』(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン〜『ビンゲンのヒルデガルトーー中世女性神秘家の生涯と思想』 H.シッペルゲス著、熊田陽一郎・戸口日出夫訳、教文館、2002年、75頁)
大地に木々は根を張り、自らの内に力を保ち、萌芽する。大地こそが人間の素材となる。
緑に染める生命の源。足の裏で力を受け、立つ、歩む。足を踏みならし踊る。
2013年にチェロとパーカッションのデュオとして活動を始め、自然体の響きと共振、霊感を大切にし、独創的な音楽を展開している「羊とヤギ」が、今回は、“大地”をイメージしてプログラムを作りました。
ガット(羊の腸)弦を張ったチェロを弾き、山羊の皮を張った太鼓を叩く。コスマス・カピッツァは牡羊座、富田牧子は山羊座。羊と山羊が遊ぶ緑の野山で、バグパイプのドローンや、羊飼いの笛や太鼓、歌が聴こえてくる・・・そんなイメージを持ちつつ、常に新しい音楽を発信していきます。
収録曲目
バルトーク・ベーラ: 農民の歌(「10のやさしいピアノ小品」より) *
Bartók Béla (1881–1945): Peasant’s Song from “Ten Easy Piano Pieces BB51 (1908)” *
バルトーク: ルーマニア民俗舞曲
Bartók Béla: Romanian Folk Dances BB68
パーカッションのプロローグ *〜ブルガリアの踊り“ブチミス”
Ütős prologue *−Bucimis, Bulgarian Folk Dance
バルトーク:ブルガリアのリズム(「ミクロコスモス」より)
Bartók Béla: Bulgarian Rhythm from “Microcosmos BB105”
コダーイ・ゾルターン: 無伴奏チェロソナタ作品8より 第1楽章
Kodály Zoltán (1882–1967): Sonata for cello solo Op.8 (1915) - 1st movement
太鼓の即興(コンガ&ジャンベ)
Ütős improvisation [Conga & Djembe solo]
リゲティ・ジェルジュ: 無伴奏チェロソナタ
Ligeti György (1923–2006): Sonata for cello solo (1948/53)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン: おお、エクレシアよ *
Hildegard von Bingen (1098–1179): O Ecclesia *
バルトーク: 農民の歌(「10のやさしいピアノ小品」より)
Bartók Béla : Paraszti Nóta / Peasant’s Song
*多重録音 over dubbing
こちらでもご紹介しています